「もてなし」と活力ある太美

医王山に囲まれて

 南砺市は富山県 南西部に位置し、北部の砺波市と小矢部市、東部の富山市、西部 の石川県金沢市と白山市、南部は1,000mから1,800m級 山岳地を経て岐阜県飛騨市や白川村と隣接し、面積の約8割を森林が占めており、豊かな自然に恵まれています。 

 私たちの太美地区は南砺市の西側に位置しており、医王山(939m)を境として 石川県金沢市に接した人口約900人ほどの地域。医王山は豊富な植物資源を有し、その数一 千種とも言われ、名が 示すように薬用植物も多種に及びます。

医王山の名の由来は、717年に白山を開いた泰澄大師が719年,この山に登り,薬草が多いことから唐の育王山にちなんで育王仙と名付けました。その数年後の722年,当時の天皇が大病にかかった際に、泰澄大師がこの山の薬草を献上したところ快方に向かった。天皇は大いに喜ばれ,泰澄に神融法師の称号を授け,山には医王山と命名されたといわれている。

山に少し歩み入ると、咳止めになるモウセンゴケ、万能薬と言われるイチヤクソウ、婦人病に効くトウキ、千回煎じても苦みが出る胃腸薬センブリなど少し歩くだけでたくさんの薬草が見つかりました。多くの薬草が自生し、いかなる名医も及ばない医の王と讃えられ医王山と名付けられたともいわれています。その医王山の懐にいだかれる西太美です。

 

西太美の山葡萄

 日当たりが良く、かつ水 け 良い場所を好み秋に真紫の実を結ぶ山ぶどう。かつては 地区内の 山林に 多く自生し、特に医王山 標高400~500m付近に 集中して生育していた。しかし、山に人 手が入らなくなると、樹木が繁茂して日当たりが悪くなり、山ぶどうも 少なくなって行きました。

 西太美では 、約15年前から、耕作放棄地において、この山ぶどう 栽培が少量ですが始めました。この西太美地区で 、昔から親しんできた山ぶどうを地 区 特産品として開発するため、平成27年度に「山ブドウ研究会」を設立し、3箇所 耕作放棄地を 農地に再生し、苗を定植し山ぶどう栽培を本格化させました。今後も栽培面積を増やし、地域 特 産品として 商品開発等に取り組みます。

私たちの取り組み

農山漁村振興交付金事業を活用し 、地元に雇用の場の創造と、若者が地元に残って過疎化進行を食い止める(若者流出対策)に取り組みます。

  新たな雇用の場、産業として、地域資源として可能性ある山ぶどうやトマトの栽培、「ジビエ」の活用をすすめ、地域内外の方々に農業体験、自然体験を楽しんでもらえる仕組みをつくり、地域資源を活用した加工品の生産及び流通・販売出来る仕組みづくりなどによって雇用を生み出します。

 また、地域内外との交流拠点であるイオックスアローザスキー場と連携しながら宿泊施設も準備し、訪れた人々に農業観光を楽しんでいただける地域づくりを目指します。

 

太美地区の情報

太美地域には、イオックスアローザスキー場、ぶどう農園、ぶどう農園、農業観光を楽しんでいただける地域づくりを目指しています。(概要地図参照)